生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成21年2月13日
 
 

新エンゼルプランと生涯学習推進 (しんえんぜるぷらんとしょうがいがくしゅうすいしん)

キーワード : エンゼルプラン少子化子育て支援家庭教育
綾牧子(あやまきこ)
1.「新エンゼルプラン」とは
  
 
 
 
  【策定までの経緯】
 平成元(1989)年の合計特殊出生率が1.57となったことを受けて、各省庁は本格的に少子化対策を進めてきた。平成6年12月には、「エンゼルプラン」(「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について」)が、文部・厚生・労働・建設の4大臣合意により策定されている。これは、平成7(1995)年〜平成11(1999)年の間に、保育関係事業を中心にして、低年齢児の受け入れ枠の拡大や延長保育の推進などが進められた。
 平成11(1999)年には、少子化対策推進関係閣僚会議が「少子化対策基本方針」を決定し、それに基づき、平成11(1999)年12月に策定されたのが、新エンゼルプラン(「重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について」)である。これは、大蔵・文部・厚生・労働・建設・自治の6大臣合意により策定され、平成12(2000)年〜平成16(2004)年まで推進された。保育関連事業を中心にしながらも、保健医療体制、地域や学校の環境、住まいづくり、仕事と子育て両立のための雇用環境整備など、教育・労働関係の事業も加えて数値目標を設定したことが特徴的である。
【内容】
 新エンゼルプランの主な内容は以下の通りである。
1.保育サービス等子育て支援サービスの充実
・低年齢児(0〜2歳)の保育所受入れの拡大
・多様な需要に応える保育サービスの推進
・在宅児も含めた子育て支援の推進
・放課後児童クラブの推進
2.仕事と子育ての両立のための雇用環境の整備
・育児休業を取りやすく、職場復帰をしやすい環境の整備
・子育てをしながら働き続けることのできる環境の整備
・出産・子育てのために退職した者に対する再就職の支援
3.働き方についての固定的な性別役割分業や職場優先の企業風土の是正
・固定的な性別役割分業の是正
・職場優先の企業風土の是正
4.母子保健医療体制の整備
5.地域で子どもを育てる教育環境の整備
・体験活動等の情報提供及び機会と場の充実
・地域における家庭教育を支援する子育て支援ネットワークの整備
・学校において子どもが地域の人々と交流し、様々な社会環境に触れられるような機会の充実
・幼稚園における地域の幼児教育センターとしての機能等の充実
6.子どもたちがのびのび育つ教育環境の実現
・学習指導要領等の改訂
・平成14年度から完全学校週5日制を一斉に実施
・高等学校教育の改革及び中高一貫教育の推進
・子育ての意義や喜びを学習できる環境の整備
・問題行動へ適切に対応するための対策の推進
7.教育に伴う経済的負担の軽減
・育英奨学事業の拡充
・幼稚園就園奨励事業等の充実
8.住まいづくりやまちづくりによる子育ての支援
・ゆとりある住生活の実現
・仕事や社会活動をしながら子育てしやすい環境の整備
・安全な生活環境や遊び場の確保
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
  



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