生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成24年9月25日
 
 

中高生の地域ボランティア活動 (ちゅうこうせいのちいきぼらんてぃあかつどう)

キーワード : 地域ボランティア活動生徒指導特別活動キャリア教育参画
藤原靖浩(ふじわらやすひろ)
1.地域ボランティア活動
  
 
 
 
   平成23(2011)年に起こった東日本大震災では、老若男女問わず多くの人々がボランティア活動に参加し、被災者の方々に様々な支援を行っている姿が連日報道されていた。彼らの姿は全国の人々に大きな感動を呼び、「ボランティア元年」と呼ばれる1995年の阪神淡路大震災以来久方ぶりに大規模なボランティア活動への関心を高めることとなった。ボランティア活動は、すでに世界的に広がっている活動であり、日本国内外を問わず、その分野も福祉、教育、環境、開発、人権擁護など、多岐に渡っている。生涯学習という意味論の中でも、ボランティア活動が就職や入学の選考基準の1つに導入されるなど、ボランティア活動が重要視される傾向にある。
 ボランティア活動は、発展途上国を対象としたもの、被災地を対象にしたものなど、その種類は多岐にわたるが、「地域ボランティア活動」はより地域社会に密着した、いわゆる地区単位で行われるボランティア活動である。地域ボランティア活動は、自分の住む地域社会を愛する心を育み、地域社会の人と人のつながりを生むという点では、広範囲を対象にしたボランティア活動よりも有意義である。また、地域ボランティア活動は、子どもから大人まであらゆる世代を対象にすることが可能であり、高齢者のセカンドライフのメインステージとして地域社会における居場所づくりとして活用する、子どもと大人の異年齢交流の機会として活用するといった方法も考えられる。
 以下では、地域ボランティア活動の事例を紹介する。
(1)島根県における地域ボランティア活動
 島根県の管理する道路や河川、公園などの場所において行われるボランティア活動である。「七日市小学校クリーンウォークラリー」「高津川水質浄化活動」など、県の支援によって、主に小学生や中学生が活動している。地域のつながりと環境への意識の高まりを目標にしている。
(2)京都府における地域ボランティア活動
 京都府北区では平成23(2011)年3月に「北区基本計画〜はつらつ北区プラン」が策定され、誰もが安心して健やかに暮らせる地域づくりを目指して、住民が積極的に活動している。昭和58(1983)年から30年以上も居場所づくりの活動を行っている「北ふれあいグループ」、病院ボランティアの先駆けとして60代から80代という高齢者の人々が活躍している「聖ヨゼフ整肢園ボランティアグループ」など、住民の積極的な協力によって、地域ボランティア活動が実践されている。
(3)秋田県における地域ボランティア活動
 秋田県の二ツ井高等学校インターアクトクラブでは、地域社会の環境整備や学童保育ボランティア活動に取り組んでいる。学童保育のボランティアは、月から金の週5日間行うなど、高校生が地域に密着したボランティア活動を行う姿を確認できる。高齢者との交流なども計画されるなど、今後の活動の発展が期待されており、平成15(2003)年には内閣府によって大臣表彰を受けている。
 このような地域ボランティア活動は日本全国、様々な場所で実施されており、子どもから大人まで多くの世代が関わる場所として機能している。今後、あらゆる地域社会において、このような活動が積極的に行われることが期待される。
 
 
 
  参考文献
・社会福祉法人 京都市北区福祉協議会/北区ボランティアセンター『プラスワン ボランティア・NPO等の地域福祉活動事例集』2012年。
・内閣府『平成16年版 青少年白書』2004年。
参考URL
・島根県「地域ボランティア活動のご紹介
http://www.pref.shimane.lg.jp/masuda_kendo/tsuwano_doboku/heartful-shimane/chiiki_volunteer_katsudou_shoukai.html(閲覧日:2012年9月21日)
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.