生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成23年12月31日
 
 

和魂洋才のすすめ−写真の始祖・上野彦馬− (わこんようさいのすすめ―しゃしんのしそ・うえのひこま―)

キーワード : 写真カメラ上野彦馬坂本龍馬
文珠川雅士(もんじゅがわまさし)
1.日本最初の英字新聞
  
 
 
 
   私は、かつて勤務の関係で長崎に住んだことがある。そのとき「ナガサキ・シッピング・リスト・アンド・アドヴァタイザー(The Nagasaki Shipping List Advertiser)という英字新聞の復刻版を入手した。この新聞は1861年(文久元年)6月22日付で創刊されたもので、今から150年程前、徳川時代にオランダから輸入した印刷機によって、出島で印刷、発行された英字新聞の第一号である。
 この紙面に掲載されている主な内容は、外国商社の広告、外国船の積み荷の入港情報、イギリス、上海、香港など寄港地の海外ニュース、長崎のローカルニュースなどであり、当時の長崎の様子を知るうえでも興味深い。
 この都市の運命は、220数年にわたる鎖国政策の下で唯一の対外貿易港として、アジアとヨーロッパに向けた「開かれた窓」の役割を果たし、さまざまな「先進文明」をこの地にもたらした。
 例えば、西洋医学、造船、炭坑、電信機、写真機、活版印刷機、蒸気機関車、鉱物、生糸、織物、染料、皮革、漆、書籍、薬物、石鹸、西洋料理、テンプラ(天麩羅)、香料、洋酒(ブランデー・ビール)、缶詰、コーヒー、砂糖、カステラ、コンペイトウ、チョコレート、煙草、玉蜀黍、南瓜、隠元豆、バター、チーズ、象、牛、ボウリング、バドミントン、ゴルフ、ビリヤード、ピアノ、琴、ガラス細工(長崎ビロード)、教会、石畳、禅寺、石橋、運上所(税関)、通詞(通訳)など、当時の日本人にとってこの長崎は、東西文化の交錯した摩訶不思議で、しかも身ぶるいするような、魅力あるふれる街であった。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.