生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成18年7月19日
 
 

リカレント教育 (りかれんときょういく)

recurrent education
キーワード : OECD教育休暇
岸本睦久(きしもとむつひさ)
1.リカレント教育の定義
  
 
 
 
  1) 字義
 リカレント教育とは、「すべての人に対する、義務教育または基礎教育終了後の教育に関する総合的戦略であり、その本質的特徴は、個人の生涯にわたって教育を交互に行うというやり方、すなわち他の諸活動と交互に、特に労働と、しかしまたレジャー及び隠退生活とも交互に教育を行うことにある。」と定義される。「リカレント(recurrent)」の持つ回帰、還流、循環という意味が示すように、この戦略においては、人生の初期に集中して教育機会を提供するだけでなく、その後の労働を中心とする諸活動に従事した後に再び教育機会に参加できるようにすることで、生涯にわたって教育が分配される。このため、学校教育や社会教育、企業内教育などあらゆる教育部門における制度や内容、方法の変更を目指すものであり、同時に、関連する労働政策や企業の雇用慣行等の変革を求めることを特質とする。
2)リカレント教育と生涯学習
 リカレント教育は、急速に変化する社会において、教育は、すべての人々にとって生涯に通じて必要であるという考え方を基礎とする。これは、生涯教育や生涯学習が示す理念と基本的に重なり合うものであるが、「学習」を組織化し、制度化した「教育」を生涯にわたって継続的に提供することを現実の政策において保証することは困難である。こうした前提に立ち、長期的な視野の下での教育及び関連諸分野の変革を通じて、個人が必要なときに、必要なところで、必要な教育にアクセスできることを目指すリカレント教育は、現実的な教育政策論といえる。
 
 
 
  参考文献
・文部省大臣官房『リカレント教育―生涯学習のための戦略』昭和49年。
・Torsten Husén, T. Neville Postlethwaite (Editor-in-Chief), The International Encyclopedia of Education (2nd Edition), Pergamon, 1994, pp.4957-4964.
 
 
 
 
  



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