生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成19年2月19日
 
 

インターンシップ (いんたーんしっぷ)

internship
キーワード : 共同教育職場体験学習インターンシップ・プログラム学社融合
井上講四(いのうえこうし)
1.定義
  
 
 
 
   インターンシップinternshipとは、広義には、学生等が社会人になる前に、企業等の就業現場で直接自分の学習内容や進路などに関連した体験をすることを意味するが、我が国では、特に高校、専門学校、高専・短大、大学・大学院等の教育機関に在学する者が、そのカリキュラムの一環として、一定期間、学外の企業、官庁、その他の事業所等に出向き、それぞれの業務を実際に体験する教育プログラムのことを指す。
 学生等に、具体的な就業意識を喚起させるとともに、将来の職業選択に役立たせることを目的としており、近年では、いわゆる産学官共同の教育プログラムとして行われているものが多い。ちなみに、現在、多くの小・中学校でも導入されてきている職場体験学習も、こうしたインターンシップの延長線上で捉えてもよいであろう。
 もともとこのインターンシップは、1900年代にアメリカで始まったとされ、学校教育の一環というよりも、むしろ「雇用主からの見習い要請」の要素が強いものであったと言われている。その意味で、我が国のそれは、同じアメリカの「共同教育」(Cooperative Education)に近い理念をもっているとされる。この「共同教育」とは、学生が学校で、ある分野の専門知識を学んだ後で企業に出向き、その実際を就業体験することによって確認し、再び学校に戻ってその専門知識の再確認をするということを、在学中に何回か繰り返す形で行われるプログラムのことである。
 このように、我が国のインターンシップは、もともとのインターンシップと、この「共同教育」の中間的な位置にあると言ってもよいであろう。ただし、インターンシップが活発に行われていると言われるアメリカにおいても、「フルタイム又はパートタイムの、単位が授与される短期の監督付き就業体験」といった定義があるようであるが、必ずしもその概念は統一されていないようである。
 我が国においても、関係者間で共通した認識・定義が確立しているわけではなく、企業等において、実習・研修的な就業体験をする制度を、広く「インターンシップ」と称している場合が多いようである。こうした制度は、1997年に当時の文部省・通商産業省・労働省によって、「インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方」が、教育改革の一つとして提示されて以来、各教育機関によって本格的に導入されるようになり、現在、急速に普及しつつある。文部科学省のアンケート調査によると、実施率は2004年度現在で、高専が90.5%、短大が35 .3%、大学が59.0%となっている。
 
 
 
  参考文献
・日本ボランティア社会研究所ボランティア学習事典編集委員会編『まあるい地球のボランティア・キーワード145』【ボランティア学習事典】春風社、2003年
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.